御所野縄文公園

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平成26年度 御所野遺跡調査成果発表会を開催しました

  • 2015/02/25

御所野縄文博物館の一年間の調査、研究、実験の成果を発表する、「平成26年度御所野遺跡調査成果発表会」を2月22日に開催しました。

今回は、はじめに昨年12月に開催された「縄文考古学ジュニアフォーラム」の高校生の部で最優秀賞を受賞した、一戸高校日本史選択チームAによる「御所野遺跡はなぜ中期で終わったか」を皮切りに、一戸高校の生徒さんが発表を行いました。

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また、当館では首都大学東京と共同で縄文人の技術を再現・検証する実験を行っており、いちのへ文化・芸術NPOの中市日女子学芸員がシナノキの繊維からどれほどの縄が作れるか、またそれにかかる時間について発表しました。シナノキの縄は公園内の復元竪穴住居に用いられるもので、行った実験では樹齢23~25年、直径が14~20cmのシナノキ5本から831mの縄をつくることができました。公園内の小型の竪穴住居を復元する際には900mの縄を使っているため、樹齢23年強のシナノキ6本で小型住居1棟が復元できる縄が作ることができるとわかりました。
次に久保豊職員がクリとトチの実の渋抜き実験について紹介しました。クリやトチノミに付く虫を駆除して渋を抜くために燻蒸、水漬け、自然乾燥の3つの方法でデータを取るなどの実験風景を紹介しました。

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博物館文化財係長の中村明央学芸員からは、平成27年に追加指定されることになった天然記念物「姉帯小鳥谷根反の珪化木地帯」について、指定されることになった経緯や珪化木についての発表がありました。1,700万年前の噴火により形成された姉帯小鳥谷根反の珪化木地帯は日本で初めて本格的な珪化木調査が行われた場所であり、森林一帯がそのまま珪化木になった日本でも珍しい場所であると解説しました。

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菅野紀子学芸員は御所野遺跡出土のアスファルト資料について発表しました。縄文人は天然アスファルトを土偶を補修したり、矢じりを矢につける際の接着剤として使っていました。特に御所野遺跡ではアスファルトのかたまりとパレットが出土したほか、出土した矢じりの約1割にアスファルト痕があることがわかりました。出土したアスファルトの原産地、そしてそのアスファルトがたどってきた流通ルートを探ることが今後の課題であるとしました。

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秦昭繁嘱託研究員は御所野遺跡で出土した珪質頁岩の矢じりの研究について発表しました。御所野遺跡からは非常に多くの矢じりが出土しています。御所野遺跡近辺で採れる珪化木を使用したものもありますが、中には縞模様(ラミナー)のある珪質頁岩を使った剥片石器も出土しています。この縞のある珪質頁岩は秋田県の男鹿半島地域からとれたものであると判明しています。また剥片石器の表面に数ミリの光沢があり、おそらく剥片石器を袋に詰めて輸送した跡であると考えられると発表しました。

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〈発表内容〉
『御所野遺跡はなぜ中期で終わったか』 岩手県立一戸高等学校日本史選択チームA
『教科書における縄文文化の記述と御所野遺跡の実際について』 岩手県立一戸高等学校日本史選択チームB
『縄文人とウルシの関わり』 岩手県立一戸高等学校自然科学部

『樹皮の繊維を利用した縄作り』 中市 日女子(いちのへ文化・芸術NPO学芸員)
『栗・トチの実の実験調査』 久保 豊(いちのへ文化・芸術NPO職員)

『御所野遺跡のアスファルト資料』 菅野 紀子(御所野縄文博物館学芸員)
『根反川流域の珪化木調査』 中村 明央(御所野縄文博物館文化財係長)
『珪化木と珪質頁岩の石鏃製作について』 秦 昭繁(御所野縄文博物館嘱託研究員)


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